アメリカのテスラの創業者のイーロン・マスク氏がTwitter社の買収を完了しました。
買収価格は、440億ドル(約6兆4400億円)ということです。お金があるといろんなことができますね。
マスク氏のTwitter買収の目的はあまりよく分かりませんが、「言論の自由を徹底させる」などと言っているそうで、Twitterが自らつくったアルゴリズムでアカウントを凍結したりすることに異を唱えているようです。よく、トランプ前大統領のことが引き合いに出されます。
さて、マスク氏は買収後、早速Twitter社に乗り込んでいます。そして、9人いた取締役全員を解任し、買収が完了した10月27日時点でマスク氏が唯一の取締役になったということです。
言ってみれば、資金力にものを言わせて一つの企業を思うがままにしてしまうということでしょう。
それが、普通の企業であったら、まあ、許せるところ(感情的には嫌ですが)ですけども、Twitterのようなプラットフォーマーでこれをやられると、ちょっとどうかなと思いますね。
TwitterとかGoogle、日本で言えばLINEなどは、行政関係の情報提供や、場合によっては行政手続と連動している場合があります。これを、私企業だからと言って、資金力のある個人が好き勝手にしていいんでしょうか。
20年くらい前から日本でも「会社はだれのものか」といった議論がされていますけれども、少なくともプラットフォーマー企業に関しては、株主のもの、とは言い切れないでしょう。
そういう意味では、イーロン・マスク氏の行動は、企業を社会のものとして考えていないもので、感心できないです。