夏休み真っただ中です。
ニャンコ編集長はいま40代です。小学生の夏休みということになると、30年以上前ということになります。小学生の子供がいるのですが、自分の頃の夏休みとは様子がだいぶ違います。自分が小学生だった頃の夏休みといまの小学生の夏休み、どんな違いがあるか紹介します。
夏休みはいつまで?
夏休みと言えば8月31日まで、などと思っている方も多いのでは?それはかつてのことです。
おそらく、ゆとり教育の是正が叫ばれて授業時間の確保が課題になったことからだと思いますが、いまでは夏休みが8月31日までないところが多くなっているようです。
2020年以降はコロナの影響があるので、2019年のことを調べているサイトを見てみました。
このサイトに全国主要都市の調査がありました。
ここを見てみると、31日までのところとそうでないところで、ざっくりと半々くらいじゃないかと思います。
おそらくコロナの影響で今年などは31日まで休まない地域がもっと多いのではないかと思います。
8月31日に親子で宿題の追い込み・・・なんていうのは古い光景ですよ。
ラジオ体操
小学生の夏休みと言えば、ラジオ体操を思い浮かべる人も多いでしょう。
地域にもよると思いますが、自治会や子供会が中心となって、ラジオ体操の場を提供しています。
ニャンコ編集長が小学生の時はとても盛んで、夏休み中ほぼ毎日6時30分に小学校に集合していました。そして、ラジオ体操を終えるとスタンプカードにスタンプを押してもらってました。同級生とスタンプの数を競ったりしていましたね。
現在のラジオ体操事情はどうでしょう。
ニャンコ編集長が住んでいる地域では、なんと、夏休み中に2回開催、です。
なんとも寂しい限りです。
ベネッセが2015年に行った調査でも減少傾向が分かっています。
登校日
夏休みには登校日ってありましたよね。
昔の記憶では、8月の上旬と下旬に1回ずつくらい、合計2回あったような気がしています。
登校日は、夏休みの途中経過を報告し合うような楽しい日だった記憶があります。祖父母の家に行った思い出を話したり、日焼け跡を比べたり。
1回目の登校日で既に夏休みの宿題が終わっているというマウントを取ってくるヤツもいました。
全国的にどうなっているのかは分かりませんが、近隣の地域では登校日はなくなったようです。
なくなった理由についてネットでは都市伝説的な話がいくつか紹介されていますが、どれもしっくりくるものではなく、単純に、夏休み自体が短くなったことが理由なんではないかなと思います。
盆踊り
夏休みも後半に入ると、夜どこからともなく盆踊りの音が聞こえてきたという方もいるでしょう。
だいたい盆踊りは自治会の単位でやっていたので、近隣のところのも聞こえてきて、連日連夜聞こえてくるということもあったのでは。
ちょうど昨日、びっくりするようなニュースを見ました。
若者の半数超「盆踊り経験ない」 近隣クレームで廃止の動きも(FNNプライムオンライン)
・・・場所を確保する難しさを指摘する。
・・・「盆踊りができる場所がないっていうことは問題になっている」
廃止の理由は、近隣からのクレームの増加。
盆踊りの音楽や太鼓の音にクレームが入り、廃止になったところも多いという。
世知辛い世の中ですね。
外で遊んではいけない
小学生の夏休み、昔と一番違うのは、外で遊んではいけないということです。
昔は、一日中外に出て走り回り、夕方ヘトヘトになって帰ってくるものでした。
ところがいま、それはかないません。
夏が暑すぎるからです。熱中症を予防するために、なるべく冷房の効いた屋内にいることが推奨されています。寂しいものです。
体感的に暑くなっているのは感じます。
小学生の頃、自宅には冷房は1部屋にしかありませんでした。窓を開けて風を通せば過ごせる程度お暑さでした。
実際のところどうかと思い、気象庁のサイトでデータを見てみました。
1990年・1991年と2020年・2021年で比べてみると以下のような感じです。(8月の東京)
1990年 | 1991年 | 2020年 | 2021年 | |
最高気温が30℃以上 | 27日 | 13日 | 30日 | 24日 |
最高気温が35℃以上 | 2日 | 1日 | 11日 | 2日 |
最低気温が25℃以上 | 20日 | 7日 | 19日 | 16日 |
1990年は各地で水不足も発生した猛暑の年でした。翌年は平年並みに戻ったということで、1991年を見てみると、最低気温が25℃以上の熱帯夜の日は7日だけです。最近と比べてみると一目瞭然ですね。
35℃以上に達する日も増加しています。
今年2022年の8月は、この記事を書いている16日までに既に5日となっています。
天気予報では毎日「危険な暑さ」と言っています。
これでは小学生は外で遊べないですよね。
近所の公園は無人です。
コロナの影響
コロナの影響もありますね。
2020年、2021年は、ほとんどの行事は中止され、小学生も家に閉じこもっていたでしょう。
withコロナ時代と言われるようになった2022年でもまだ行事は全て復活していませんし、各地で様々な制約が続いています。
ただ、少し良いなと思ったのは、密を避けるために公共施設などが入場制限・予約制を積極的に進めていることです。
暑くて熱中症のリスクをおかして行列に並ぶよりも、事前予約でスムーズには入れる施設が増えたのは良かったことだと思います。