ネットでニュースを見ていたら、「プログラミング 独学で副業月30万円!」という文字が見えたので、マジか、と思い内容見てみました。
テレ朝newsの記事です。
普段は機械のエンジニアをしている、兵庫県在住・30代の男性。去年3月から独学で勉強を始めたのが、プログラミングです。
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男性はホームページを制作するなどの副業を始めたところ、平均で月に約20万円、最高で30万円の収入を得ているというのです。
兵庫県在住・30代男性:「報酬っていう意味で(本業を)カバーできるし、プラスアルファでスキルとか、できることが増えていく。なので、精神的には、かなり余裕が出た感じですね」
貼ってある画像を見てみると、HTML、CSS、JQueryや「レスポンシブデザイン対応」といった文字が見えます。HTML、CSSができるくらいで、どのくらい稼げるのかと思い、副業サイトでちょっと調べてみました。
ランサーズで調査
副業サイトとして有名なランサーズで調べてみました。
ランサーズは、副業というか、クラウドソーシングの大手です。クラウドソーシングというのは、個人で技術や知識を提供して対価を得るビジネスで、このところ急成長しています。
ランサーズのほかにも、クラウドワークスなど大きいところがあります。
さて、ランサーズでホームページ制作がどれくらいで提供されているか見てみました。
すると、千差万別で相場観が掴めないのですが、Wordpressを使った初期制作では、10万円を超えるような出品者はあまり見当たりませんでした。5万円~10万円の幅に収まっていることが多いようです。
ココナラでも調査
吉岡里帆チャンのCMでもおなじみのココナラでも調べてみました。
こちらもあまり相場観がない感じがしたのですが、概ね5万円の周辺という感じです。
ランサーズよりも、規模の小さなクライアントを狙っているのでしょうか。
気になる報酬は
ランサーズで、ホームページ制作業務を提供した場合に、実際にいくら受け取れるかを調べてみました。
ランサーズでは、このあたりのことをかなり分かりやすくお知らせしています。
仮に、ランサーズ経由で、Wordpressを使ったホームページの初期制作を8万円で請け負った場合をシミュレーションしてみます。
ランサーズで受注すると、ランサーズの「システム手数料」が引かれます。まあ、平たく言えばマージンでしょうか。
このシステム手数料は、受注金額により異なり、
- 10万円以下の部分に20%
- 10万円超20万円以下の部分に10%
- 20万円超の部分に5%
と決まっています。
ですので、8万円で受注すると、20%のシステム手数料となります。
源泉税などを計算してみると、8万円で受注した場合の手取りの受取額は、次のようになります。
受注金額 | 消費税込み | システム手数料 | 源泉徴収 | 手取り額 |
80,000 | 88,000 | -17,600 | -8,168 | 62,232 |
6万2千円くらいになりました。
ココナラも見てみたのですが、何かの決裁ごとに手数料を引かれるようですが、いまいち簡単には分かりませんでした。
結論:副業30万円は可能
ということで、冒頭のホームページ制作の副業で月30万円というのが可能かどうかということですが、まあ、可能なんではないかなと思います。
正直、Wordpressでのホームページ制作というのがどのレベルなのか分かりませんが、あまりネットのことにこだわりのない相手なら、以下のような感じで十分かもしれません。
- サーバー契約、ドメイン取得も含めて、初期構築は1時間
- コンテンツを提供してもらって、適切に配置するのに数時間
- 更新マニュアルのアレンジ
環境にもよりますが、早ければ半日、時間がかかっても1日あればできそうです。
これを週末ごとに1件ずつ受注できれば、30万円弱にはなりそうですよね。