NHKが、総合テレビ(1ch)とEテレ(2ch)の視聴状況に関する情報を取得する実験を行うそうです。放送番組の視聴のされ方の分析、番組編成の検討、番組制作の改善等に活用するそうです。2021年11月22日12:00〜12月20日12:00で行われます。
対象は、関東地方の1都6県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県)でインターネットに接続しているテレビです。
どのような情報を取得するかというと、NHKによれば、
- 視聴中のチャンネル情報・番組の視聴時刻の情報(NHK総合とEテレ)
- 計測用ID(同一受信機を一意に識別するためにNHKのサーバーが発行するID)
- 視聴者情報の送信設定(送信する or 送信しない)の状態
- IPアドレス
- 受信機に設定されている郵便番号
- HTTPリクエストヘッダーに含まれるユーザーエージェント情報
- アクセス時刻
- 受信機製品情報
です。
こうした情報を取得するために、NHK総合テレビ(1ch)・Eテレ(2ch)にチャンネルを合わせると、画面には表示されない透明なスクリーンのデータ放送画面が起動し、透明スクリーンの起動中にインターネット経由でNHKに送信されます。すごいですね。
これ、NHKだけでなくて、全部のテレビ局で実施すれば、本当の視聴率や視聴数が正確に把握できますね。広告代理店は喉から手が出るほどほしい情報になるのではないでしょうか。
なお、情報は、契約者情報とは照合しないので、誰が何を見ていたかということは把握できませんし、実験終了日から3か月で消去するそうなので、そのとおりに取り扱われれば、情報漏洩などの心配もなさそうです。
それでも情報漏洩が心配という方には、オプトアウトの手続も用意されています。テレビのdメニューで操作すれば簡単にできそうです。
詳しくはこちら → 関東地方の1都6県における視聴調査実験について