ちまたでは、「腸をきれいにするとカラダ全体に良い影響がある」ともてはやされ、腸活なんていう言葉も流行っていますね。
腸というと、だいたい、大腸と小腸でほとんどですが、このひとつ、ふたつの臓器をきれいにすると、どうしてカラダ全体に影響するのでしょうか。
ポイントは表面積
私たち人間のカラダの表面積をご存じですか。
外側と内側で見てみましょう。
外側の表面積
外側、つまり、空気に触れている部分の表面積は、だいたい畳1枚分くらいと言われています。1.62m²くらいですね。もちろん、身長が高かったり、太っていたりすればもっと多くなるのでしょうが、だいたいそれくらいってことで覚えておいて下さい。
よく、寒い地方などへ行くと、熊の皮をはいで飾ってあったりしますが、あんなのを見ていると、人間の場合1畳分くらいだというのも違和感ないですね、はい。
内側の表面積
では、内側の表面積はどうでしょうか。
内側というのは、口から肛門まで続く内臓部分の表面積です。
内臓部分の表面積のほとんどを占めるのが、大腸と小腸です。
あとは胃とか食道なので、大したことはありません。
で、肝心の大腸と小腸の表面積ですが、最新の研究では約30m²くらいと言われています。
畳で言えばだいたい20枚分弱といったところでしょうか。
かつては、テニスコート1面分(約200m²)などと言われていましたが、30m²としても外側の表面積の20倍もあるんです。
これは、小腸にごく小さな突起(絨毛)がたくさんあるためなんですが、表面積で考えると、私たちのカラダは、腸が主役ということなんです。
主役の調子が良ければ
カラダのことだけではなく、どんなところでも、主役の調子が良ければ、全体の調子は良くなります。
サッカーなら中心となる選手の調子が良ければチーム全体が活性化しますし、映画なら主役の演技がきまっていれば映画全体がしまります。
逆に、主役の調子が悪いと、全体が悪くなります。
腸の調子を良くすれば、カラダ全体が良くなるというのはそういうことなんです。