新聞を眺めていたらこんな記事を目にしました。
はがきの宛先スペースに自分の名を書く子供たち…小学生の半数が「はがき表書き分からない」の衝撃インターネットが普及し、年始のあいさつもメールで「あけおめ」「ことよろ」で済ませる人が多くなった今、案の定というか、手紙やはがきを書けない若者が急増している。昨年、広島県教委が小学5年生を対象に行った基礎学力調査では、はがきなどの表書きを正しく理解している児童が半数にとどまるという衝撃的な結果も。このままでは「手紙文化」が廃れると危機感を持った関係者らは、手紙の良さを知ってもらおうと、あれこれ手を尽くしている。
いろんな疑問が湧いてくるんだけど、まず思うのが、「小学生くらいなら別に正しい書き方を知らなくてもいいのでは?」ということ。
必要がないから書き方を理解していないのであって、たぶん、必要があればちゃんとするはず。
いま小学生で正しい書き方を知らなくたって、大学生くらいになったら就活とかで必要に迫られて覚えるようになる。
次の疑問は、「学校は何をしているのか?」ということ。
学校に文化の伝承の役割を求めているわけではないけど、確か、手紙の書き方は、小学校の国語の学習指導要領に含まれているはず。
ということは、教えたことがきちんと身に付いていないか、きちんと教えていないということでは?
更なる疑問は、「表書きなんてどうでもいいじゃん」ということ。
表書きは宛先に届けるためにあるのであって、昔はみんな縦書きだったのがワープロの普及に伴って横書きが多くなったり、郵便番号の7桁化で書く内容が省略できたり、これまでにかなり変わってきたはず。
これはいわゆる「正しい日本語論」とも相通ずるものですが、言語文化は常に変化しているものなので、どうでもいいと思いますけど。
そして最後の疑問。
宛先を書く場所と名前を書く場所を反対にしてしまったという子は、自宅で手紙や郵便を受け取ったことがないのですかね。
自分で書かなくても、自宅には自分や親に宛てた手紙がたくさん届くと思うんですけど。
ニャンコ編集長の娘(幼稚園生)は、親宛の郵便を見ているからこんなこと分かってますよ。