スポンサーリンク

国家戦略室「フロンティア分科会」の報告書がアホ過ぎる件

7月6日に、政府の「国家戦略会議」の「フロンティア分科会 繁栄のフロンティア部会」から報告書が出されました。

この報告書では、「40歳定年制」が提唱されていて、このことがマスコミやネットで大きく取り上げられました。

しかし、この報告書ひどいものです。

会議の名前自体がふざけてますよね! ”繁栄”とか”フロンティア”なんてどこの宗教団体かと思っちゃいますね。

しかも、内容も、大の大人が集まって作ったとは思えない代物になっています。

雇用流動化のための「40歳定年制」で、その後は転職できる環境が望ましいとか言っているけど、そんなの解雇が簡単にできるようになるだけ。

そのほかにも、バカげた記載がたくさん。

例えば、 14ページには、

「暗記力」から「即戦力」「創造性」を重視する受験制度
グローバル化の時代には、単なる「暗記博士」ではなく、より創造的な発想ができる人材が必要とされる。
このため、「学力試験の統一化」を進め、筆記試験は基礎的な内容のみとすべきである。その上で、論文や社会活動の実績など学力試験以外の要素による入学審査を促進し、「暗記力を問う」試験から「創造性を評価する」試験へと受験制度を改めていくべきである。
また、語学教育はより一層必要とされるが、「実際に英語が話せる」ことを重視し、受験英語を廃止して TOEICやTOEFL等を活用することや、各企業における採用時の試験を通じた語学力の習得を目指すことも考えられる。

という現実無視の発想が。
大学入試で、「多様な人材」を求めて、学力試験なしのAO入試を乱発した結果、大学が動物園になってしまった現実をどうとらえているのであろうか。
受験英語廃止→TOEICは英語力の指標として全く使い物にならないんですけど。

まあ、このほかにも、ほとんどの項目がアホらしいものになっているのですが、これを一読した上で、最も笑止千万なのが、5ページに記載された、「政策提言の基本原則」の1つめ。

(原則1) 政策の実現可能性を重視する
単に理想的な未来像を描き、理想的な政策プランを提示するだけでは不十分である。特に、現状の財政制約をまったく無視した絵空事的な政策提言では意味がない。

なんじゃこれ!自分たちの提言は意味がないと言っているじゃないか!!

こんな会議が税金で賄われていると思うと本当にやりきれません。

まずは、この会議を解散するところから始めた方がいいのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました