調査の対象は13年3月卒業見込みの大学3年生、大学院1年生で、11年12月から今年2月にかけて同社のサイトや就職情報誌のアンケートなどでアンケートを回収し、1万6451人の有効回答を得た。
JTBグループは、文系男子・女子それぞれで首位。選ばれた理由では、「やりたい仕事ができそう」が最も多く、ついで「業界上位である」「国際的な仕事ができる」などの理由で支持を得た。
理系総合で初めてトップになった明治グループは、11年4月に食品事業を行う「明治」と薬品事業を担う「Meiji Seika ファルマ」に再編。学生からは「やりたい仕事ができそう」「商品企画力がある」などの理由で選ばれた。昨年1位だったパナソニックは15位に、24位だった東京電力は100位以内に入らなかった。
また、企業を選んだ理由に占める「安定している」の割合が10.6%と前年より1.1ポイント減った一方、「やりたい仕事ができそう」の割合は前年比1.6ポイント増の20.7%で、学生は「安定」より「やりがい」を重視する傾向に。ランキング総得票に占める100位以内の割合は前年比4.2ポイント減の41.9%となり人気が分散した。
文系総合(カッコ内は前年順位)
1位 JTBグループ(1)
2位 ANA(2)
3位 オリエンタルランド(4)
4位 電通(30)
5位 三菱東京UFJ銀行(5)
6位 エイチ・アイ・エス(9)
7位 日本郵政グループ(16)
8位 資生堂(3)
9位 ロッテ(14)
10位 JR東日本(6)
理系総合(同)
1位 明治グループ(5)
2位 東芝(4)
3位 カゴメ(6)
4位 ソニー(2)
5位 資生堂(7)
6位 トヨタ自動車(12)
7位 JR東日本(11)
8位 旭化成グループ(14)
9位 味の素(2)
10位 ロッテ(23)
こう見ると、やはり理系の学生の方が堅実な感じがしますね。
一方で、文系の学生はミーハー的要素が強いのではないでしょうか。
「やりたい仕事ができそう」という回答が多くなったとのことですが、どんなことを夢想しているのか気になりますね。
あと、この手の調査については、調査結果を見るのは楽しいのですが、その後が気になりますよね。
「やりたい仕事ができそう」というのを重視していた学生がどんな企業に入って、やりたい仕事ができているかどうか。そんな追跡調査を望みます。