ドコモ、来年夏にiPhone参入 次世代高速通信規格「LTE」に対応(日経ビジネス)
NTTドコモは米アップルの人気スマートフォン「iPhone」とタブレット端末「iPad」の次世代機を日本国内で販売することで、アップルと基本合意した。ドコモはこの合意に基づき、まず来年夏に高速通信規格「LTE」に対応したiPadを日本市場に投入し、秋までにLTE対応のiPhoneを発売する見通しだ。
国内の携帯電話会社ではソフトバンクモバイルが2008年に初めてiPhoneを発売し、今年10月にはKDDI(au)も最新型「iPhone4S」の販売を始めた。ドコモの参入によって大手3社すべてがiPhoneを取り扱うことになり、携帯各社の競争の軸は端末から通信品質や料金面にシフトすることになりそうだ。
ついにNTTドコモ(docomo)がiPhoneに参入です。
以前、社長さんがインタビューでiPhoneを取り扱うかどうかについて「やぶさかではない」といったニュアンスで話をしていましたが、そのときには既に契約交渉中だったのですね。
これでNTTドコモ(docomo)、au、softbankの携帯キャリア3社でのiPhone取扱いが出揃うわけですが、圧倒的にNTTドコモ(docomo)が有利なんじゃないでしょうか。
auがiPhoneに参入した際には、softbankよりもつながりやすいことが”売り”になっていましたが、なんといってもdocomoはブランド力が圧倒的です。
また、法人契約でもdocomoは圧倒的な強さを誇っています。
少々古い(2010年3月)データですが、携帯電話の法人契約シェアでdocomoは50%を超えています。
携帯電話の法人利用実態調査(2010年3月)
日経BPコンサルティングは2009年12月、「携帯電話“法人利用”実態調査2010」を発行した。帝国データバンクのデータベースに基づく上場と非上場の優良企業を対象に調査したものだ。法人契約している携帯電話とPHSの通信事業者の端末台数シェアを調べたところ、音声端末ではNTTドコモが52.6%で首位。KDDIが20.9%、ソフトバンクが17.9%、PHS事業者のウィルコムが8.5%の順に続いた。
やはり、伝統的な企業にとってはNTTドコモ(docomoの安心感は取引上非常に大事ですし、通信エリア、通信品質も圧倒的です。
あとは、docomoがどの程度の料金プランを出すかが興味をひくところですが、他の2社よりも少し高くても、かなりの需要があると思います。
さてさて、他の2社の対抗措置はいかに。
docomoが早くも否定の発表をしています。
iPhone販売で米アップルと基本合意した事実ない=NTTドコモ(ロイターから引用)
[東京 1日 ロイター]NTTドコモ(9437.T)は1日、米アップル(AAPL.O)のiPhone(アイフォーン)とiPad(アイパッド)の次世代機の販売に参入するとの一部報道について「基本合意した事実はない」とのコメントを発表した。また、アップル社と具体的な交渉をしている事実もないとした。
ふむふむ。まあ、守秘義務の関係で言えないだけじゃなかろうか。
auがiPhoneに参入したときにも、KDDIの社長さんはノーコメントを貫いていましたよね。
KDDI田中社長、iPhone発売は「ノーコメント」
KDDIの田中孝司社長は9月26日、同社の新端末発表会で、iPhone発売について問われ「答えは想像できていると思うが、申し訳ないがノーコメントとさせていただきたい」と述べた。
「未来は選べる」というauの新コンセプトを掲げた田中社長に対し、発表会終了後も報道陣から「iPhoneを選べるのか」といった質問が飛んだが、「申し訳ないが全てノーコメント」を貫いた。
同社をめぐっては、11月か年明けにもiPhoneを発売すると相次いで報道されていた。
この会見があったすぐ後(10月)には取扱いを発表しましたよね。
まあ、日経ビジネスが抜いたってところがちょっと不安なんですが。