読みました。
昭和史最大の謎とも言われる「下山事件」を、オウム真理教取材で話題となった作者が新たな観点が追い詰める。
が、取材過程においては、現在となってもなお、関係者(と思われる人物)から「この事件に関わらない方がいい」などと忠告を受けたり、関係者が既に鬼籍に入っているなど、困難がともない、すべて解明には至らなかった。
しかしながら、銀座ライカビルに事務所を構えていた怪しい機関などの存在は非常に新鮮で、これらの解説本としても興味深い。
本書は、単に下山事件の解明だけでなく、現在のマスメディアが抱える問題についても提起している。
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