ライブドアによりニッポン放送株式の取得に始まったフジテレビとの抗争が激化しそうな展開です。
ライブドアはニッポン放送株の51%以上の取得を目指すと表明し、完全傘下入りを狙う。一方のフジテレビはTOB価格を引き下げ、25%の株式を取得し、ニッポン放送の上場廃止を画策しています。
フジテレビ側はとにかく自社(及び自社の首脳としての立場)を守ることだけを考えているように見えます。
フジテレビの日枝社長は「ライブドアとの提携は考えていない」といち早く表明しましたが、その理由を明らかにしていません。常識的に考えれば、メディアとネットの融合は、今後の情報通信産業を考える上で最も重要なファクターであるし、提携することにメリットが無いわけではないと思いますけどね。
日枝社長は「堀江氏は知らない」と、いみじくもライブドアがプロ野球に新規参入しようとしたときに渡邊恒男氏が言ったことと同趣旨の発言をしました。
新世代と旧世代の対立がここでも起きているようです。しかし、プロ野球では、新世代と旧世代が激しくやり合うことで新しいスキームができつつあります。産業界においてもこれが起爆剤となって、新たなスキームの構築に発展してほしいと思います。