読みました。
淋しきカリスマ堤義明
老いたり、義明!! 堤一族の興亡と堤商法の破綻 彼はどこで、何を間違えたのか!? 落日の西武王国!! 私が、西武グループの取材を始めて16年が過ぎようとしていた。その私が腰を抜かさんばかりに驚いたのは、義明が西武鉄道の上場維持を決めたのは周...
いい時期に読めたので、非常に勉強になりました。
父親である堤康次郎(元衆議院議長)の生立ちから現在のコクド―西武鉄道体制までを考察しています。
本書では、堤家が構築した徹底的な節税システムにかなり重点を置いて記述しているのですが、それが崩れつつあるということです。
また、昨今の株の問題で西武グループは再編されることが確実で、堤家の資産がなくなるだろうと予測しています。
しかしながら、堤義明はむしろそれを望んでいるのではないかとの著者の意見。一見突拍子もないですが、西武グループを16年にわたって取材してきた著者の言葉には、説得力があります。